サイト公開後、SEO対策って何をすればいいの?基本から方法まで解説!

SEO対策

新しいサイトを新規公開!
「SEOに取り組むぞ!」と思っても、出来ること、やれることが膨大すぎて初心者の方は「何から始めたら良いのかわからない」という状況になりやすいです。また、SEOについてどのように学べばいいか迷うことも多いかと思います。

SEOの成果はすぐに出るものではありません。中には何をしようか考えているうちに放置状態になってしまっていたり、対策を続けていくうちに行っている対策が正しいのかどうかわからなくなり、やめてしまう方も多いです。

そこで本記事では、SEO初心者の方へ向けてまずはSEOの基礎知識や最初にSEO対策で取り組むべきことをお伝えします。

そもそもSEOとは

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。
簡単に言えば、SEOはウェブサイトを検索エンジンに最適化することで、特定のキーワードで検索した際に自分のサイトが検索結果の上位に表示されるようにするための対策全般を差します。

検索エンジンは、インターネット上の膨大な情報を収集し、それをキーワードに基づいて必要な情報をユーザーに提供します。
この際に検索エンジンは、各ウェブサイトの内容を評価し、どのサイトがユーザーにとって最も有益であるかを判断します。この評価の基準に基づいて、検索結果の順位が決定される仕組みになっています。

SEOの目的は、この評価基準に合わせてウェブサイトを狙ったキーワードに合わせて最適化し検索結果の上位に表示を実現することで、より多くのユーザーにアクセスしてもらうことです。

最初に知っておきたいSEOの基礎知識

まず自社のサイトのSEOに取り組むためには、まず検索エンジンがどのようにサイトを評価するのかの仕組みを理解することが重要です。

クロールとは

クロールとは、検索エンジンのロボットがウェブサイトの情報を収集することを指します。

検索エンジンは、専用のプログラムを使ってインターネット上のウェブページを巡回し、その内容を自動的に読み取ります。このプログラムのことを「クローラー」と呼びます。クローラーはウェブページのリンクを辿りながら、次々と新しいページを発見し、情報を収集して検索エンジンのデータベースに保存します。

このデータベースが充実することで、ユーザーが検索エンジンを利用した際に、適切な検索結果を表示できるようになります。クロールの頻度や範囲はウェブサイトの更新頻度やリンクの構造に影響されるため、SEO対策としてサイトの構造やリンクの最適化が重要です。

インデックスとは

インデックスとは、クロールで収集したデータを検索エンジンのデータベースに整理して登録することを指します。インデックスされたページは、ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力した際に、検索結果として表示される対象となります。
インデックスされることで、ウェブページは検索結果に表示される可能性が高まり、ユーザーに見つけてもらいやすくなります。

反対にノーインデックスとなっているサイトは、いくらキーワードを検索しても結果に表示されることはありません。

コンテンツの質と関連性

検索エンジンはキーワード検索したユーザーが求めている情報を、わかりやすく信頼性の高い情報を提供するページを評価します。具体的かつ有益な情報を提供することが重要になります。
またキーワードを適切に使用し、実際に検索されたキーワードと関連性が高いコンテンツを制作する必要があります。

ユーザーエクスペリエンス(UX)

サイトの読み込み速度、スマホでも観覧がしやすいデザイン、そして使いやすさに配慮されているかなど、ユーザーが快適にサイトを利用できるかどうかも評価基準の一つです。
特に、スマホユーザーの増加に伴い、まだ対応できていないお客様はレスポンシブデザインの導入が不可欠です。以上のポイントを押さえた上で、具体的なSEO対策を講じることが、検索エンジンに評価され、サイトの露出を高めるために必要です。
初心者の方でも、これらの基本知識を理解し、実践することで、SEOの効果を実感できるでしょう。

SEO対策の準備

SEO対策はすぐに実施できるものではなく、まずは分析を行い改善すべきところを探すことからスタートです。
分析ツールの導入がまだでしたら、導入を行いましょう。

ツールの導入と分析準備

まずは以下の分析、確認を行いましょう。

  • Googleの検索エンジンにページやサイトが登録されているか
  • 狙ったキーワードで検索結果に表示されているか・流入があるのか
  • サイト全体または特定のページに検索エンジンからの流入があるのか
  • 競合と比べて自社のサービスにどのような需要があるか

上記のような分析をするためのツールとして、無料で提供されている「Google Analytics」「Google Search Console」は必ず導入しましょう。登録してからしかデータ計測されない為、登録以前のデータは確認することができません。

未導入の方は、できるだけサイト公開前に導入することを推奨します。

Google Analytics

https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/

Google Analyticsでは、訪問者数や滞在時間、閲覧ページ数、ユーザーがどのページを通じてサイトに訪れたかなど、さまざまなデータを確認することが可能です。
例えば、どのページが多く閲覧されているか、どのページでユーザーが離脱しているかを分析することで、コンテンツの改善やナビゲーションの最適化に役立てることができます。
また、検索エンジンや他のサイトからの流入元を確認することで、効果的なSEO対策やマーケティング戦略を立てることができます。

Google Analyticsは、SEO対策やマーケティング戦略を効果的に進めるために欠かせないツールです。サイトのパフォーマンスを継続的に監視し、データに基づいた改善を行うことで、ウェブサイトのトラフィックやコンバージョンを向上させることができます。

Google Search Console

https://search.google.com/search-console/about

Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のツールで、ウェブサイトの検索パフォーマンスを詳細に分析できるものです。

このツールを使用することで、Google検索での表示回数、平均掲載順位、クリック数など、Google Analyticsでは見られないデータを確認できます。

Google Search ConsoleとGoogle Analyticsを組み合わせて使用することで、ウェブサイトのパフォーマンスを総合的に把握し、効果的なSEO施策を講じることができます。Search Consoleで検索パフォーマンスやインデックスステータスを確認し、Google Analyticsでユーザーの行動やサイトの利用状況を分析することで、現状を正確に把握し、次に取るべき施策を見極めることができます。

まずはサイト現状を分析し、把握する

Googleの二つの分析ツールに無事登録が終わりましたら、2〜3週間データを溜めていきます。
その後、実際に自分のサイトへ、どんなキーワードで流入があるのかGoogle Search Consoleの「検索パフォーマンス」で確認をしてみましょう。

Googleからの検索流入状況が把握でき、クリック数、表示回数、平均CTR、平均掲載順位が分かります。
確認したいURL別、PC・スマートフォン別等の絞り込みも可能です。

自社のサイトが検索結果に表示されていない場合、検索パフォーマンスで検索キーワードのデータが表示されません。

データが表示されない場合は、「site:ドメイン」(例: site:digrart.jp)で検索してみて、検索エンジンに自分のサイトが認識されているかどうかを確認しましょう。検索結果にサイトのURLが表示されれば大丈夫です。

自社サイトがGoogleに認識されている状態か確認する

Googleに正しく認識されていると、登録されているページが上記のように表示されます。

自社サイトがGoogleに認識されていない場合

検索結果で「情報は見つかりませんでした」と表示されます。
もしも検索エンジンに認識されていないようであれば一度Search Console内のURL検査を使用してみましょう。

問題がある場合にはこちらで具体的な問題内容が確認できます。問題がない場合はリクエストを送信しましょう。

SEOは必ず現状分析から始めます。ここで解説した2つの「事前準備」を行ってからSEOの施策を考えましょう。

SEO対策の基本的な種類

上記の評価基準を踏まえた上で、SEO対策にはさまざまな方法がありますが、大きく分けると「内部対策」、「コンテンツ対策」、「外部対策」の3つに分類できます。
これらの施策をバランスよく行うことで、検索エンジンからの評価を高め、サイトの順位を向上させていきましょう。

内部対策

キーワードの最適化、短く分かりやすいURLの設定、適切な内部リンクの設定、スマートフォン対応などが含まれます。これらを実施することで、検索エンジンの評価が向上し、サイトの訪問者数を増やすことができます。

キーワードの最適化

キーワードの最適化とは、ページのコンテンツやメタタグに適切なキーワードを配置することです。これにより、検索エンジンがページの内容を理解しやすくなり、ユーザーが検索した際に表示される可能性が高まります。

ユーザーが検索窓で検索するであろうキーワード(単語)がサイト内に掲載がなくては、当たり前ですが表示されることはありません。
ですがキーワードはむやみやたらと使うのではなく、自然な流れで使うことが重要です。無理に詰め込むと検索エンジンからペナルティを受けることがあります。

URL構造の最適化

URL構造の最適化は、検索エンジンとユーザーにとって分かりやすいURLを設定することです。例えば、「example.com/12345」よりも「example.com/seo-tips」の方が内容が明確です。

簡潔で意味のある単語をページのURLに使用しハイフンで区切ることで、URLが検索エンジンにページの内容が伝わりやすくなり、結果としてインデックスされやすくなります。

サイト内リンクの最適化

サイト内リンクの最適化は、サイト内のページを関連あるページにリンクさせることで、ユーザーが目的の情報にたどり着きやすくする施策です。

内部リンクを適切に配置することで、ユーザーだけではなく、クローラーにもサイト全体の構造が理解されやすくなり、ページのインデックス化が促進されます。

スマートフォン最適化

スマートフォン最適化は、モバイルデバイスからのアクセスに対応したウェブサイトを構築することです。現代では多くのユーザーがスマートフォンを利用してウェブサイトを閲覧するため、レスポンシブデザインやAMP(Accelerated Mobile Pages)を採用し、どのデバイスでも快適に閲覧できるようにすることが重要です。これにより、ユーザー体験が向上し、検索エンジンからの評価も高まります。

コンテンツ対策

コンテンツ対策とは、ユーザーにとって価値のある情報を提供することで、検索エンジンからの評価を高める施策です。主なポイントは以下の通りです。

検索ニーズに合わせたコンテンツ制作

ユーザーが求めている情報を提供することが大切です。
具体的には、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているかを調査し、そのキーワードで上位表示されている競合サイトを確認します。自社にないコンテンツを制作するのも方法の一つです。ユーザーの疑問や問題を解決する記事やガイドを提供することで、検索エンジンの評価が高まり、検索結果で上位に表示されやすくなります。

コンテンツの質の高さを追求

コンテンツの質の高さを追求することは、ユーザーにとって有益で信頼性のある情報を提供することです。情報、データ、画像を掲載することはもちろんですが一つ一つの質の高さを追及することも大切です。

それにより、競合他社よりも有益なサイトとなり、ユーザーの満足度が向上します。また、独自視点や自社の専門知識を取り入れることで、他のサイトとの差別化が図れます。

過去のページのメンテナンス

過去のページのメンテナンスは、既存のコンテンツを定期的に見直し、最新の情報に更新することが重要です。
過去の情報やリンク切れを修正し、最新の情報やデータを追加することで、そのページの価値を維持することが可能です。

これにより、ユーザー体験が向上し、検索エンジンからの評価も高まります。 定期的なメンテナンスは、長期的なSEO対策において重要な要素です。

サイトやページの信頼性の向上

サイトやページの信頼性の向上は、信頼性のある情報源や専門家の引用、正確なデータの使用などによって達成されます。

また、運営者情報の明示やセキュリティ対策の実施も重要です。

信頼性の高いコンテンツは、ユーザーからの信頼を得やすく、検索エンジンからの評価も向上します。信頼性を確保することで、検索結果での上位表示が期待できます。

外部対策

外部対策とは、主に他のサイトからのリンクを獲得することで、サイトの信頼性と権威性を高める施策です。以下のような方法があります。

外部リンク

外部リンクとは、他のウェブサイトから自分のサイトへのリンクを指します。
人気のサイトや質の高いサイトからのリンクは、検索エンジンに対してサイトの信頼性を示す要素となります。
自然な外部リンクを増やすには、コンテンツの質の高さを追及し、他のサイト運営者にリンクを促すことが必要です。

ソーシャルメディア活用

ソーシャルメディアの活用は、コンテンツの拡散やブランドの認知度向上に役立ちます。

Facebook、X(旧Twitter)、Instagram、LinkedInなどのプラットフォームでコンテンツを共有し、フォロワーとエンゲージメントを高めることで、サイトへのトラフィックを増やせます。

ソーシャルメディアでの活動は直接的なSEO効果はないものの、間接的に被リンクの獲得やブランドの信頼性向上につながり、結果的に検索エンジンの評価を高めることが期待されます。

サイト公開後、最初にやるべき基本的なSEO対策

サイト公開後、SEO対策を行うことで検索エンジンでの評価を高め、トラフィックを増やすことができます。ここでは、まず最初にやるべき基本的なSEO対策について解説します。

タイトルタグと説明文の設定【内部対策】

まず重要なのは、各ページのタイトルタグとメタディスクリプション(説明文)を適切に設定することです。タイトルタグは検索結果に表示されるページのタイトルであり、メタディスクリプションはその下に表示される短い説明文です。これらは、ユーザーが検索結果をクリックするかどうかを決める重要な要素です。

タイトルタグには主要なキーワードを含め、魅力的かつわかりやすい内容にしましょう。メタディスクリプションも同様に、ページの内容を簡潔にまとめ、ユーザーの関心を引くようにします。

内部リンク構造を最適化する【内部対策】

内部リンク構造の最適化も重要なSEO対策です。内部リンクとは、同じサイト内の異なるページをリンクでつなぐことです。これにより、検索エンジンのクローラーがサイト内を効率よく巡回しやすくなり、ページのインデックスが促進されます。

また、ユーザーが関連するコンテンツを見つけやすくなるため、サイトの回遊性が向上し、滞在時間が延びる効果もあります。内部リンクを設定する際は、アンカーテキスト(リンク部分のテキスト)に関連するキーワードを含めるようにしましょう。

自社検索ニーズ、狙うキーワードを探す【コンテンツ制作】

短いキーワードと長いキーワードをバランスよく選ぶことが重要です。
短いキーワードの一般的な検索語句で競争が激しいですが、多くの検索トラフィックを狙えます。一方、長いキーワードは具体的でニッチな検索語句で競争が少なく、ターゲットユーザーに届きやすい特徴があります

対応するコンテンツ・ページを作る【コンテンツ制作】

自社の検索ニーズや狙うキーワードの選定が出来た後は、そのキーワードに対応するコンテンツやページを作成することです。

まず、キーワード選定が終わったらキーワードに合わせた、自社のビジネスやサービスに関する情報をリストアップします。

次に、そのテーマに基づいて、具体的な見出しやフレーズを考えます。
選定したキーワードに基づいて、ユーザーが求める情報を提供するコンテンツを作成します。

まとめ

サイトを公開した後、SEO対策を行うことは非常に重要です。
新たにホームページを公開しても、公開されたこともクローラーに発見してもらいインデックス登録されなければ、地図上に掲載していない建物と同じく、見つけてもらうのは難しいでしょう。
SEO(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンでの検索結果の順位を上げるための取り組みです。
これにより、ウェブサイトの訪問者の数を増やすことでビジネスの成長にも繋がります。

そのためにはまず準備も必要です。Google AnalyticsとGoogle Search Consoleの設定を行いましょう。これらのツールを使うことで、サイトを分析し、訪問者の行動を確認できます。
次にサイトの基本的なSEO対策を行いましょう。
タイトルタグやメタディスクリプションの最適化、適切なキーワードの選定と配置、内部リンクの強化など。
さらに、質の高いコンテンツの作成が不可欠です。検索ユーザーのニーズに応える情報を提供し、信頼性を高めることが重要です。

また、定期的にコンテンツを更新し、古い情報を最新のものにアップデートすることも忘れてはいけません。サイトの基本は情報提供です。誤った情報が掲載され続けないよう意識しましょう。

SEOは一度実施すれば終わりではなく、継続的な努力が求められます。今日したSEO対策は今日結果が出るわけではありません。定期的にサイトのパフォーマンスを見直し、改善点を見つけ、対策を行うことが成功の鍵です。正しい知識と適切な戦略を持って、サイトのSEO対策を進めていきましょう。
また、なにかSEO対策に対してお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
まずは状況を把握させていただき、適切な対策をご提案させていただきます。

関連リンク

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