ホームページは今でも必要? SNSだけでは不十分な理由

Web制作

ホームページは今もなお多くのビジネスにとって必須のツールです。なぜなら、ホームページを持たないことで生じるリスクや機会損失が大きいからです。
例えば、信頼性の低下や、潜在顧客との接点の減少などが考えられます。

SNSだけに頼り過ぎることは、各プラットフォームでポリシーが変更したり、仕様が変わった時に大きく左右されるリスクがあります。また、ほとんどのSNSが無料で使えるサービスの為、サポート体制が整っていなかったりと、なにかトラブルが起こった際に対応できないこともあります。
この記事では、ホームページの必要性とSNSやインターネット利用の現状について解説します。

実際、ホームページの開設状況ってどうなの?

大規模な企業にホームページがないということは、ありません。
総務省の「令和4年通信利用動向調査報告書(企業編)」によると、ホームページを持つ企業は9割以上です。
ホームページは、企業の公式な情報源としての役割を果たし、信頼性や専門性をアピールする重要なツールとなっています。

参照:令和4年 通信利用動向調査報告書(企業編)

この傾向は、シンプルに企業がホームページの重要性を認識し、その必要性を感じているからではないでしょうか?
ホームページを持つことは信頼性が高いとみなされ、選ばれる可能性が高くなります。

SNSで知った、サービスや商品をweb検索した際に、ホームページが見つからなかった場合、果たして購入に至るでしょうか?
ビジネスチャンスを最大限に活用するためにも、ホームページの存在は極めて重要と言えます。

企業・個人がホームページが必要ないと考える理由

ホームページが必要ないと言われる理由は以下が考えられます。

ホームページからの集客を想定していないから

自社の営業活動を、紹介やアナログのチラシなどで獲得ことを中心に事業を進めているので、ホームページは必要ないという方もいらっしゃいます。

確かに、Webからの集客を主な手段としない企業にとっては、ホームページでの情報提供が必須ではないように感じるかもしれません。
しかし、ホームページは単なる集客ツールというわけではなく、その他にも役割があります。
個人商店やサロン、整体院などの地域密着型ビジネスでも、ホームページは顧客に対して信頼性を示す重要な役割を果たします。
ホームページがあることで、顧客は営業時間、サービス内容、所在地などの基本情報をいつでも簡単に確認できるため、利便性が向上します。
また、年齢層によっては、SNSで検索するよりもホームページで店舗を探すことが日常となっている人は、まだまだ多くいらっしゃいます。
さらに、Googleビジネスや口コミサイトなどと連携することで、検索エンジンでの可視性が向上し、新規顧客の獲得につながります。Webからの集客を主要としない場合でも、ホームページは企業にとって重要なツールであり、ビジネスの成長と信頼性向上に貢献します。

ホームページを制作する時間が無い

特に人員が不足している企業では、ホームページの制作に時間を割く余裕がないと感じ、後回し後回しになっていることも少なくありません。 しかし、長期的な視点で見ると、ホームページは企業の成長と効率化に大いに役立つツールです。 ホームページの制作には確かに時間と手間がかかります。

自社で制作するには知識を身につける必要があり、外注する場合でも制作会社を選ぶのにも時間がかかります。しかし、一度ホームページを開設すると、顧客に24時間情報を提供できるプラットフォームが得られます。

特に、現代のユーザーはオンライン上で情報を探すことが多いため、ホームページがないとビジネスチャンスを逃す可能性もあります。 時間的な余裕がない中でも、ホームページの開設は長期的に見れば効果的な投資です。

経営や営業活動を優先すべきフェーズであっても、ホームページの利点を考慮すると、その重要性は明らかです。
効率的な方法でホームページを制作し、企業の成長をサポートすることが重要です。

ホームページを制作する資金がないから

ホームページを制作するには数十万円〜数百万円の費用が必要とされます。
しかし、ホームページの利点を考えると、資金がなくてもその重要性を無視することはビジネスチャンスを知らず知らずに失っている可能性があります。

「ホームページを開設したいけど、資金がない」という場合は、自治体によっては補助金や助成金を利用できることがあります。
これにより、初期費用の負担を軽減し、ホームページの制作が可能になる場合もあります。

興味のある方は、まずご自分の自治体に確認することをお勧めします。

また、無料または低コストのウェブサイト制作ツールを活用する方法もあります。これらのツールを使えば、専門知識がなくても一旦は簡易的なホームページを自分で作成できます。

事業の成長と共に必要に応じて徐々にアップグレードしていくことも可能です。

ホームページ制作自体よくわからないから

企業の経営者がホームページへの理解度が低い場合、ホームページを制作する優先度が低くなることがあります。

パソコンやインターネットに詳しくない年配経営者にとって、ホームページは身近ではなく、そのために必要性を感じないことが多いでしょう。しかし、インターネットが普及する現代において、ホームページ制作を後回しにすることはビジネスチャンスを逃すことに繋がります。

自分でホームページを開設しようとして過去に挫折した経験がある場合、ホームページの制作会社に依頼することで問題を解決できます。

SNSの運用がうまくいっているから

InstagramやTwitter、ブログなどのSNSを活用して、売上を計上し成功しているケースが多くあります。そのため、SNSだけで十分と感じ、ホームページは必要ないと考えるお客さまも増えてきました。

ですが、ホームページは企業の信頼を高める重要なツールです。
SNSはリアルタイムでの情報発信や顧客との双方向コミュニケーションには優れていますが、ホームページは企業の公式情報として提供する場として重要な役割を果たしています。これにより、ユーザーは企業の信頼性を感じ、安心して取引を行うことができます。

また、ホームページはSEO対策によってGoogleなどの検索エンジンからのホームページへの流入を増やすことができます。
これにより、SNSではリーチできない新規顧客層にもアプローチすることが可能です。

さらに、企業規模が大きくなるにつれて、ホームページの重要性は増します。大規模な企業にとって、公式ホームページはブランドの信頼性を示す重要な要素です。
顧客や取引先が企業を評価する際に、ホームページの有無は大きな判断材料となります。

ホームページは、SNSの様なプッシュ型の情報提供ではなく、企業の全体像を伝える場所でもあります。
製品やサービスの詳細情報、企業の歴史や理念、スタッフ紹介など、SNSでは伝えきれない情報を提供することができます。
これにより、顧客との関係を深め長期的な信頼関係を築くことができます。

ホームページを制作するメリット

ホームページを制作するメリットとはどのようなものがあるのでしょうか?

信頼性の担保

ホームページを制作するメリットの一つは、企業やお店の信頼性を高めることです。現代の消費者は、商品やサービスを購入する前にインターネットで情報を検索することが一般的です。
このとき、信頼できる情報源として企業の公式ホームページが重要な役割を果たします。

まず、ホームページは企業の正式な情報を提供する場です。住所、連絡先、営業時間などの基本情報に加え、企業の歴史や理念、製品やサービスの詳細、スタッフの紹介などを掲載することで、顧客は企業が実際に実在し、信頼できる存在であると安心して購入することができます。

さらにホームページは顧客の声を反映する場でもあります。
事例やレビューを掲載することで、新しい訪問者に対して実際の利用者からのフィードバックを提供し、信頼性を高めます。

ホームページは、セキュリティとプライバシーに対する企業の取り組みを示す場所でもあります。
SSL証明書を導入し、セキュリティポリシーを明確にすることで安心して個人情報を提供したり、オンライン取引を行うことができます。
定期的に更新されるニュースやブログ、キャンペーン情報などは、企業が常に活動していることを示し、信頼性を更に強めることが可能です。

企業への営業ツール

ホームページは、企業の製品やサービス、理念、実績などを総合的に紹介する場として、潜在顧客や取引先に向けて強力な営業ツールとなります。

まず、ホームページは企業のオンライン上の名刺として機能します。
企業の基本情報や連絡先を掲載することで、ユーザーが簡単にアクセスできるようになります。
これにより、興味を持ったユーザーが直接問い合わせをすることができ、新しいビジネスチャンスを創出することができます。

また、ホームページには写真や動画、仕様書、使用事例などを掲載する事ができます。その為、営業担当者が対面にて顧客様に製品やサービスの特徴を説明する際の補完資料としても利用でき、営業活動がスムーズに進行します。

従業員の負担を減らし業務の効率化が可能

業務の効率化を図ることが可能です。従業員の就業時間外も、ホームページは、表示した情報を24時間365日提供することができます。
会社の概要、製品やサービスの詳細、連絡先、よくある質問(FAQ)などユーザーが求めている情報を簡単に見つけることができるため、電話やメールでの問い合わせが減少し、従業員の負担が軽減されます。

これにより、従業員はより重要な業務に集中できるようになります。

また、ホームページに最新のニュースや、イベント情報などを配信することによって、電話やメール使うことなく、一度に多くの顧客様に情報を届けることができます。その他にも新製品のリリース情報を掲載することで効率的に情報を共有できます。

さらには、ホームページにお問い合わせフォームやチャットボットなどの機能を導入することができます。
これにより、顧客からの問い合わせや予約、注文を自動で受け付けることができ、更に対応の手間を減らすことも可能です。
チャットボットは、よくある質問に自動で答えることができるため、従業員が対応する必要がなくなり、時間と労力を節約できます。

また、ホームページの管理は比較的簡単で、コンテンツ管理システム(CMS)を利用すれば、技術的な知識がなくても簡単に情報を更新することができます。これにより、迅速かつ柔軟に情報発信ができるため、業務の効率化が進みます。

ホームページは、採用活動行う際にも役立つ

ホームページを作ることは、採用活動を行う際にも役立ちます。
企業のホームページは、採用情報を広く公開し、求職者に企業の魅力を伝えるための強力なツールです。特に中小企業やスタートアップなど、採用に多額の費用をかけられない企業にとって、ホームページは重要な役割を果たします。

まず、求人情報を詳細に掲載できます。

職種、仕事内容、応募条件、福利厚生などを具体的に記載することで、求職者は企業の採用ニーズを正確に把握することができます。これにより、求職者とのミスマッチを防ぎ、候補者を効率的に見つけることができます。

さらに、求職者にとってホームページは企業の情報を入手する場とも言えます。企業理念やビジョン、社内の雰囲気、社員インタビューなどを確認し、求職者は企業の価値観や働き方に共感し、応募意欲を高めます。
また、ホームページを活用することで、求人広告の費用を削減できます。一般的な求人サイトやリクルートエージェントを利用すると、掲載料や紹介手数料が発生しますが、ホームページを使えばこれらのコストを抑えることができます。

企業がホームページを運営するデメリット

SNSと違い管理・運営コストがかかる

企業がホームページを運営する際のデメリットの一つは、SNSと比べて管理・運営コストがかかる点です。
具体的には、以下のような費用が発生します。

  • ドメイン代
    企業のホームページには独自のドメインが必要で、これには年間数千円から数万円の費用がかかります。ドメインは企業のブランドを象徴する重要な要素であり、信頼性を高めるためには適切なドメインを取得することが必須です。
  • サーバー代
    ホームページをインターネット上で公開するためには、サーバーをレンタルする必要があります。
    レンタルサーバーの費用は、サーバーの性能やサービス内容によって異なりますが、月額数千円から数万円かかることが一般的です。企業や業種によって高性能なサーバーを利用する場合、費用はさらに高くなります。

ホームページの運用には継続的な更新とメンテナンスが必要です。コンテンツの更新費用も考慮しなければなりません。企業の情報や製品・サービスの内容が変わるたびに、ホームページもそれに合わせて更新する必要があります。制作会社に依頼する場合、費用がかかります。

SNSは基本的に無料で利用でき、管理も比較的簡単です。しかし、ホームページは企業の信頼性を高め、詳細な情報を提供するための重要なツールであり、長期的な視点で見れば価値ある投資となるでしょう。

定期的に情報を更新していく必要がある

ブログ記事やサイトの内容を定期的に更新していく必要があります。
ホームページは一度作成して終わりではなく、継続的なメンテナンスとコンテンツの更新が求められ、企業にとっては負担となることがもあります。情報の鮮度を保つために定期的な更新が不可欠です。

製品やサービスの情報、企業ニュース、キャンペーン情報などが最新でないと、訪問者に対して信頼性を欠く可能性があるからです。
次に、SEO対策の観点からも、コンテンツの定期的な更新が重要と言われています。検索エンジンは最新の情報を優先して表示する傾向があり、定期的に更新されるサイトは検索結果で上位に表示されやすくなります。

また、コンテンツの更新する場合にはクリエイティブな作業が伴い、新しい記事やブログの執筆は写真や動画の作成、デザインの変更など、多くの作業が発生することがあります。

やっぱりホームページは必要!

現代はSNSやYouTubeが全盛の時代ですが、ホームページのメリット多く、その必要性はまだまだ高いです。

確かに、Instagram、Facebook、X(旧Twitter)、YouTubeなどは集客に欠かせないツールになってきました。

これからの時代、SNSやYouTubeの活動無しで純粋にSEOだけでWEB集客を行うのは、徐々難しくなっていくでしょう。

しかし、すべての業種がSNSだけで購入までたどり着くというわけではありません。

 

SNSは認知してもらうためのツールとしては素晴らしいですが、多くの業種では、そこからさらに詳細な情報提供や信頼関係を構築し、潜在顧客を育成していくことが必須になります。
その際に、最も有効なのが自社や自店のホームページです。

 

ホームページは、SNSでは提供しきれない詳細な情報を提供でき、訪問者との信頼関係を構築するのに必要なツールです。

SEO対策の方法は日々変わり続けていますが、ホームページの重要性は変わっていません。SNSやYouTubeが認知や興味を引く役割を果たしているだけで、ホームページが不要になったというわけではありません。

正しく運用すれば、自動的に集客でき、見込み客との信頼を築き、無駄な問い合わせを減らすなど、多くのメリットがあります。ホームページは費用以上の価値を提供し、ビジネスの成功に貢献します。

自社や自店のホームページの在り方を再考するきっかけになれば幸いです。

関連リンク

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